放射線の分野で功績を挙げた科学者として、レントゲンとキュリー夫人の名前が良く出てくるとは思うのですが、「2人が実際何をしたのか?」はっきりその違いを知らなかったのでここ数日間で調べてみました。
そもそも放射線というのは、高エネルギーの粒子や電磁波のことで、最初に放射線を発見したのがドイツの科学者レントゲンです。1895年のことで、全体を黒い紙で覆った装置で電子線の実験をしていた時、そこから離れた所で蛍光反応が表れていることに気づきました。これは、この装置から透過性の高い何らかの光が出ているためだと考え、X線と名付けられました(X線の正体は電子が装置内で減速する際にエネルギーの差分を放出する「制動X線」によるもの)。
続いて、1896年にドイツの科学者ベクレルは、ウランの鉱石と一緒にしまっておいた写真乾板が感光していることを発見します。エックス線は人為的に加速した電子から放出されているものですが、ウランは自発的に放射線を放出しており、放射線を発する能力、すわなち「放射能」の発見となりました。
さらに1898年、ポーランドの科学者キュリー夫人は、ウランよりも強い放射能を有する物質として、ポロニウムとラジウムという2つの元素を発見しました(なお、ポロニウムの元素名はポーランドに由来)。